浅草、
ロック座のあたりをブラブラしていると、公演ポスターが貼ってあるので、
入らずともちょこっとストリップの匂いを嗅げて面白いのです。
ロック座の近くに行くときはちょっとチェックしてます。
本当は一度見に行ってみたい。
この本の作者は、ストリッパーの名跡「一条さゆり」を先代から引き継いで、
ストリップデビューした
二代目一条さゆりさん。
歌舞伎と一緒で、ストリッパーにも名跡はあり、代々受け継がれている
ケースがあるみたい。
こういうのを知ると、芸能には壁がないんだなーと思います。
お相撲さんしかり、歌舞伎しかり…。
他に有名なのは「東八千代」さん。
7代目でまでは引き継がれていたようですが、その後はわかりませんでした。
もともと、大学で演劇を専攻していた学生だった一条さんがストリップの
世界に飛び込んだいきさつから、舞台のこと、お客さんのこと、踊りのこと、
同僚ストリッパーのことなどが克明に描かれています。
警察の取り締まりにヒヤヒヤしながら回る地方巡業、劇場スタッフ、
先輩踊り子さんとの人間関係など、めっぽう面白いんです。
申し訳ないけれど、ストリッパーという職業は、「何か事情があっての
ことか?」という推測をしてしまいがち…。
ベストセラーになった「AV女優」(女優さんたちのインタビュー集)なんかは、
少なからず、その推測に応える内容になっていた。
「あなたはどうしてAVに出たんですか?」「AVに出てどんな風に思いますか?」と。
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著者の
永沢光雄さんは、「かわいそうな過去」を無理やりほじくりだそう、
という、ちょっとエグイ覗き見趣味をあえて外し、インタビューする姿勢なので
この本は売れたんだと思うけれど、結果的には、バックボーンを探ることで、みんなの
興味に応えてはいた。
だけど、この本の趣旨はちょっと違う。
「何故なったか」「どう思うか」も、随所に描かれて入るけれど、疾風怒涛の
勢いで各地を回り舞台を続ける生活のナマの記録であることが大切。
それが、エネルギッシュで面白い。
旅して、舞台で踊って、魅せる仕事の連続から、考えること、食べるもの。
起こるハプニング。
率直な文章が冒険の記録をつむぎ、楽しませてくれる。
ストリップという世界の記録でもあるけど、彼女の旅をめぐる生の記録。
また、一条さんの文章には、AV女優さんのストリップ進出、劇場の閉鎖など、
時代の趨勢を分析し、考察したくだりもあるので、非常に見聞が広がる。
興味がある人はぜひ。
かなり濃度の高い日記です。
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